給料日後につき、散財。

ビル・ミルコウスキー『ジャコ・パストリアスの肖像』(リットーミュージック)

ジャコ・パストリアスが死んだのは、わたしが高校生のころで、当時ベースをやっていたから、凄くショックだった。晩年のジャコと交流があった音楽ジャーナリストによるジャコの伝記。

青山 南『ネットと戦争』(岩波新書)

「すばる」に連載しているエッセイの抜粋らしい。9.11以降のアメリカのネット界の話題を中心に構成している。面白いところもあり、退屈なところもあり。サイトに「出かける」という類の素朴すぎる表現がやや気になる。リンクを張るには相手の許可を貰うのが礼儀とかさ。

新納浩幸『入門RSS』(毎日コミュニケーションズ)

オンラインの情報だけで十分だけどある程度コンパクトにまとまった解説が欲しかったので。

Various Artists / "Wig in a Box"

『HEDWIG AND THE ANGRYINCH』トリビュート。シンディ・ローパーの'Midnight Radio'がどーしても聴きたくて買った。その曲のなかで、オノ・ヨーコら女性ミュージシャンにあなたたちは正しかった!と賛辞と共感を送っているのだが、このアルバムの中では、オノ・ヨーコその人が、サントラ中もっとも激しい怒りにみちた'Hedwig's Lament/Exquisite Corpse'を歌っている。演歌歌手のパンクみたいで最後はなんだか訳のわかんない雄叫びをあげていて、変な迫力がある。凄い。ちなみに国内盤はCCCD。ついでにいうと、日本人アーティストによるトリビュートというのもあって、これもCCCD

Devo / "Now It Can Be Told"

Devoの懐かしいライブ盤。以前確かに持っていたはずなんだが、いくら探しても出てこないし、Amazonでかなり安かったので買ってしまった。一曲目のカントリー風バージョンの'Jocko Homo'が好きだ。

Kaki King / "Everybody Loves You"

輸入盤はエンハンスド仕様で\1531円。国内盤はCCCDで\2421。どういう商売なんだ。3月にブルーノート東京でのライブが決まったカーキ・キングのファースト。なんでもデモテープをほとんどそのままリリースしたとかいう話で。

Michel Camilo / "Rendezvous"

ドミニカ出身のラテンジャズピアニストの93年作。とことん陽性のテンションと完璧なテクニックでグイグイ押し捲る。名曲'From Within'は、ドラムをデイブ・ウェックルからオラシオ・"エル・ネグロ"・エルナンデスに交替したトリオの演奏を、『Calle 54』で見ることができる。同映画の中でも屈指の名演だと思う。10月のブルーノート東京公演でわたしが見に行ったセットのオープニングがこの曲で、いきなり絶好調に盛り上がったのだった。

Michel Camilo & Tomatito / "Spain"

フラメンコギタリストとの共演盤。アルバムタイトルどおり、リターン・トゥ・フォーエバーの名曲'Spain'を取り上げている。意外に普通。もっとはじけてもよかったのに。

Eddie Palmieri &friends / "Live at the University of Puerto Rico"

サルサ/ラテンジャズ界の最重要ピアニスト。先月買ったベスト盤のライナーに、幻の名盤、てな感じで紹介されてたプエルトリコ大学でのライブ。amazonであっさり買えてしまうものだろうか、幻の名盤が。もちろん買えることには文句は無いわけだが。安いし。ちなみに、音は最悪。だが、それがどうした、と言うか、音の悪さがむしろ当時の混沌としたエネルギーを率直に伝えていると言うか。超ハイテンションヘヴィーサルサ'Vamonos Pal' Monte'で始まる怒涛の全10曲。エディ・パルミエリといえばシンシン刑務所ライブが名高いが、演奏のキレはこっちの方が上なんじゃないかと言う気がする。可能な限り音量をあげて聴くべき一枚。

Various Artists / "Salsahits 2005"

サルサの年間ベストのシリーズなのだが、今年に限っては、若手のミュージシャンによる名曲カバー集となっている。一種のオールスターものと言う感じ。あまり期待してなかったのだが、演奏のクオリティは非常に高く、現代風のスピード感と音圧でついつい引きこまれてしまう。とくにエクトル・ラボーの'Mi Gente'のカバーは歌手の声もエクトル・ラボーの哀愁ただようかすれ具合とちょっと似たところがあってかなり泣ける仕上りになっている。上述'Vamonos Pal'Monte'も入ってる。お買い得。



まだまだ買っているのだが、なんか疲れてきたので、続きはまた。