[散財記録] CD編
Kip Hanrahan /"Vertical's Currency"
スモーキー・ロビンソン風ポップアルバムになるはずだったと云う、キップ・ハンラハン86年作。1曲目はソウルバラード風、2曲目からサルサロマンティカ風になり、売れ線狙いと行っても通りそうな感じだが、ドラムソロとハンドクラップで始まる3曲目では、もうポップの影も形も無い。ジャック・ブルース、アート・リンゼイその他。
Kip Hanrahan / "A THOUSAND NIGHTS AND A NIGHT(SHAOW NIGHT1&2)"
99年リリース。千夜一夜物語をモチーフとしたシリーズの第2弾。打楽器好きにはたまらない二枚組。アメリカン・クラーヴェのアルバムを買うと、キップの長々としたライナーを読むのも楽しみの一つではあるのだが、こう細かい文字でびっしりと埋めつくされてしまうとさすがに読みきれない。
Cal Tjader / "Mambo Sangria"
カル・ジェイダーと読む。なんかAmazonにあるのとジャケが違うけど内容は同じものらしい。"Cal Tjader Plugs IN"とかいうのと"Cal Tjader Solar Heat"というのをカップリングしたもの。ゆるいイージーリスニング風ラテンジャズ。2曲目にビートルズの'Lady Madonna'が入ってたりするんだけど、しょーもない演奏だ。買って聴くまでも無い。
Roberto Roena y su Apollo Sound / "En Vivo Desde Bellas Artes"
ロベルト・ロエーナは確か、プエルトリコの国民的サルサバンド、コルティーホの楽団に加わった後、アメリカに渡ってファニア・オールスターズの踊れるボンゴ奏者(ステージで本当に踊る)として名をあげつつ、アポロサウンドを結成と言う感じの人だったと思う。ボンゴは普通指で叩くが、このひとはスティックで豪快にぶっ叩きまくる。この二枚組は芸能生活何十周年記念とかのライブじゃないかなー、とか思った。ようするに良くわからない。ライナーも付いてないし。95年作。
Ray Barretto / "Senor007"
レイ・バレットは50年代からケニー・バレルやルー・ドナルドソンなど、ジャズシーンで活動し、60年代から70年代にはファニアオールスターズのコンガ奏者としてブーガルー、サルサブームの中心人物として活躍していたコンガ奏者。近年のアルバムはジャズコーナーにおいてあることが多い。このアルバムは007シリーズの音楽をラテンにアレンジした完全なイロモノ。聴きやすいイージーなラテン。
Willie Colon / "La Gran Fuga"
ウィリー・コローンは、10代でデビュー、ワルのイメージと、エクトル・ラボーを歌手に迎えたバンドで一世を風靡したトロンボーン奏者/バンドリーダー。ファニアオールスターズの初期の中心メンバーでもあった。サルサに社会派的メッセージを導入したのもこの人が最初と言われている。71年作。ボーカルはエクトル・ラボー。